醜男・哀駘它(ぶおとこ・あいたいだ)

どんなに無口で話し下手の人でも、
その人を、受け入れて、批判せず、
秘密を守ってもらえるという安心があれば、
誰でも話し始めると思うのです。
「荘子」にこんな話があります。



昔、哀駘它(あいたいだ)という醜男(ぶおとこ)がいた。
この男と一緒にいた男は、
彼を慕って離れることができないし、
女たちは他の男の妻になるくらいなら、
哀駘它の妾になりたいという始末で、
その数も何十人という数になるほどだ。


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この哀駘它はどんな男なんだろう?
そう思って調べてみると何の取りえもない男で、
何かを主張するわけでもなく、
ただ人に同調するだけ。

勿論、お金もなければ権力もないのだ。
その上、できることは何を言っても、
うなづいて、決して批判しないことだけ。

それなのに大ぜいの男女が
周囲に集まって来るのだ。



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ある国主がうわさを聞いて哀駘它をそばにおいた。
すると一年もたたない内に、
国主は哀駘它を信用するようになり、
彼に国政を押しつけてはみたものの、
ほどなく哀駘它は去って行った。

多くの人は人を引きつける魅力とは、
面白可笑しく相手を退屈させないことと思っている。
しかし相手を無条件で受け入れ、
心から、相手の話に共感していくこと、
それが分かっている人は少ない


    (第413話)
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by bruckner72 | 2016-08-09 20:47 | Comments(0)  

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